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湖北おすすめルート 十一面観音巡り

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湖北おすすめルート 十一面観音巡り

湖北十一面観音巡りおすすめルート

西野薬師堂→黒田観音堂→大音千手堂→腹帯観音堂→善隆寺(和蔵堂)→石道寺→医王寺→渡岸寺観音堂

湖北の木之本町と高月町の東にそびえる己高山。この山は近江の国の鬼門にあたり、古代からの霊山であり修業の場となっていました。奈良時代に入ると中央仏教に加えて北陸の白山信仰が入り、観音信仰を基調とした独自の「己高山仏教文化圏」が誕生し己高山を中心として多くの寺院が成立しました。
湖北の人々が今もなお仏像を大切に守り続けているのはこういった古代からのDNAが関係しているのかもしれません。
このルートは、そうした湖北に根付いた観音信仰をベースに、十一面観音像を巡るコースを選んでみました。バスや電車でも可能ですが本数が少なくこれだけの数を巡ることが出来ないので、ここで使用する交通手段は自動車、もしくはタクシーです。

寺院名の箇所をクリックすると詳細ページへ移動します。

高月駅

西野薬師堂

西野薬師堂 (17).JPG西野水道から程なくして集落のほぼ中心に位置する西野薬師堂。 平安時代に彫られた薬師如来立像と十一面観音像を祀っている。
今では小さなお堂を残すのみだが西野薬師堂はその昔、この地にあった天台宗の泉明寺という寺院が前身で、 開基などは不明であるが中興は延暦年中(782~785)ということが伝わっている。
延暦年中に伝教大師は薬師如来と十一面観音、薬師如来を守護する十二神将を刻み、この寺に納めたともいう。
天智天皇の息子であり、壬申の乱で大海人皇子(のちの天武天皇)と戦った大友皇子の末裔西野丹波守家澄は、 菩提寺として崇敬護持したと伝えられているから相当大きな寺院だったに違いない。 しかし、その寺院もそれ以後は、度重なる戦乱で荒廃し、永正十五年(1518)浅井氏の兵火にかかって堂宇は消失した。 仏像は集落の人々の手で救い出され、現在は充満寺の所属として、境内の外に建つ薬師堂に安置されている。 また薬師如来像は阿弥陀の来迎印を結んでいるが、両手は後補のため尊名は不明である。

※事前予約が望ましいが、当日でも境内に掲示されている電話番号へかければ拝観可能


矢印 徒歩 約1時間30分 車 約20分

大円寺(高月観音堂)

黒田観音堂

大円寺(高月観音堂)いかにも湖北らしいお堂がこの黒田観音寺である。寺といっても鐘楼などがあるわけではなく屋根の高い小さなお堂があるのみ。お堂の中は6畳ほどの小さなスペースで、そこに本尊の観音像が一躰だけ安置されている。
本尊は伝千手観音。仏像や寺院の資料でよく「伝」というのを目にするかと思うが、これはその寺院で伝わっている仏像の種類の呼び名であり、学者らはそうではなく〇〇像だと呼ぶ。この黒田観音寺の観音様もまさにそれであり、准胝観音という見方がある。しかし、村の人々が千手観音として崇めているならば千手観音でよく准胝観音である必要はない。美術品ではなく信仰の対象となる像であるから良いのだと思う。
腕は全部で18本、うち2本の手は説法印を結び、他の手には錫杖や蛇などの持物を持つ。目尻は釣り上がり肉付きの良いどっしりとした気品に満ちた姿をしている。腕は太く力強い。上半身は厚みがあるが足は非常に細くどこか妖艶な姿。

※事前予約が望ましいが、当日でも境内に掲示されている電話番号へかければ拝観可能


矢印 徒歩 約25分 車 約15分

渡岸寺観音堂

大音千手堂

渡岸寺観音堂湖北地方の木之本町には賤ヶ岳があり、天正十一年に羽柴秀吉と柴田勝家が覇権を争った「賤ヶ岳の戦い」の地として有名。現在は国定公園となり、リフトも整備され観光地となっている。その賤ヶ岳の麓に位置する大音の里は「琴糸の里」と呼ばれる。
大音の里は、湖北の養蚕業の中でも特に評価が高く、琴や三味線などの邦楽器で使う楽器糸に使われ、生糸の糸取りが主要産業とされていた。その大音に一校だけある伊香具小学校の真裏に小さなお堂がある。 江州伊香三十三所観音巡礼の札所でもある千手堂だ。言い伝えによると兵火を逃れる為に本尊の千手観音を川に沈めたが、その後、行方知れずとなり若狭から現在の本尊である千手観音像を購入し本尊としたという。

※要予約


矢印 徒歩 約2時間15分 車 約20分

保延寺観音堂

腹帯観音堂

保延寺観音堂大浦という海水浴場で有名な地域の一角に腹帯観音堂が建つ。平安時代の作で実際に腹帯を巻いているという珍しい一木の十一面観音様。この観音様は県外からも安産祈願で訪れるほどの人気で、この観音さまが巻いた腹帯を妊婦の方のお腹に巻くと安産になるといわれ、その場で腹帯を申し込むと実際に観音さまのお腹に巻き祈祷していただけるそうです。
無住にも関わらず綺麗に掃除が行き届いた堂内からは、町の人達の手で大切に守られてきたことが伝わってくる。本尊の十一面観音像は2003年9月に盗難にあっており住民たちが懸賞金を掛けて情報提供を呼びかけたという過去があります。その懸賞金の呼び掛けを知った犯人が、実際にこのお堂の関係者に電話をし待ち合わせ場所を指示し、その指示された場所にあらかじめ待機していた警察により犯人は逮捕、観音さまも無事にこのお堂に戻ったという経緯があります。

※事前予約が望ましいが、当日でも境内に掲示されている電話番号へかければ拝観可能


クルマやタクシーで移動した場合、9時もしくは10時に最初の西野薬師堂に到着すれば、腹帯観音堂か次の善隆寺あたりで昼食時間になると思います。
この辺りは飲食店が少ないので、腹帯観音堂から南へ下った大浦交差点にある「湖漁料理 福島屋」や「食事処・懐石 西久」がおすすめ。
詳しくは奥琵琶湖観光協会で>>

矢印 徒歩 約50分 車 約15分

尾山釈迦堂

善隆寺(和蔵堂)

尾山釈迦堂湖北の善隆寺の境内に平安時代後期に造像された十一面観音と仏頭を安置した和蔵堂がある。もともとは古い時代にここから南へ1キロ離れた「庄(しょう)」という村の字和蔵にあった天台宗の安養寺のお堂に安置されていたと伝えられている。その後、現在の地名である山門の集落が生まれた室町時代に今の場所に移ったという。
十一面観音は目尻が切れ上がり鼻筋の通った均整のとれた表情。その表情は日本的な柔らかさとは異なり渡来系の表情をしている。その隣にある仏頭は半丈六の阿弥陀如来坐像の仏頭で、あまりに大きいために頭だけを抜いてこの地に移したと伝えられている。こちらは眉のやわらかな曲線、頬の膨らみが平安後期の典型的な表情をしている。

※要事前予約


矢印 徒歩 約3時間30分 車 約35分

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石道寺

赤後寺滋賀県長浜市木之本町石道(いしみち)という己高山の麓にある集落に石道寺(しゃくどうじ)はある。目の前には小川が流れ、境内は樹々に囲まれたひっそりとした山奥に小さなお堂が建つ。
本堂の厨子の中には三躰の十一面観音が安置されており、その中央には私たちと同じくらいの身の丈の本尊十一面観音立像が安置されている。平安時代後期の作とされ、高さは173cm、長年秘仏とされてきた為に保存状態はとても良い。左手には水瓶をもち、右手は自然にスッと体の横に添えている。少し体をひねりその口元にはひとすじの紅が残る。渡岸寺の観音様とはまた違った女性らしさを持った観音像で、どことなく少女の雰囲気を持つ優しいお顔の観音様。
井上靖の「星と祭」にも出てくる観音さまとして有名です。

※予約不要(月曜日・年末年始は休み)


矢印 徒歩 約1時間15分 車 約15分

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医王寺

医王寺_04.JPG湖北でおすすめの寺院を一つだけ挙げるなら私はこの医王寺の十一面観音をお薦めしたい。観音の里らしくひっそりとした山里に、とても美しい女性的な観音様が祀られている。木ノ本駅から見て東の山の中腹に医王寺はある。今は無住となり、この集落の方が交代で世話をされている。寺院の名前としてその昔は薬師如来が本尊であったように思えるが今はない。
明治時代に栄観和尚が古物商から買い求め、この寺に安置したのがはじまりと伝えられている。ひと通り観音様のご説明を聞いた後は、須弥壇まで上がり十一面観音を目と鼻の先ほどの距離で拝見することが出来る。
井上靖の「星と祭」で、村の乙女の観音さんと称されたのがこの医王寺の十一面観音である。

※要事前予約


矢印 徒歩 約1時間50分 車 約20分

渡岸寺観音堂

渡岸寺観音堂

渡岸寺観音堂顔の両面に顔を持ち、グラマラスな肉体と落ち着いたその風貌。湖北地方の十一面観音の中では最も知名度が高く、訪れるものを魅了するのがこの渡岸寺の国宝十一面観音。今では向源寺の観音堂に安置されているこの十一面観音はその昔、七堂伽藍をもつ渡岸寺の所有であった。その後、戦火により渡岸寺は消失したが、村人の手により十一面観音は土の中に埋められ戦火を逃れることが出来たのである。
こうしたその土地の人により守られているのはこの地方に限ったことではないが、殊更に湖北地方というのは観音さまを守り崇めながら生活をしている。

※予約不要



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移動時間はあくまでも目安です。

おすすめ拝観ルート

愛知県

名古屋市中区
栄国寺 七寺
名古屋市北区
成願寺
西尾市
海蔵寺 金蓮寺
浄名寺 専長寺
小牧市
賢林寺
津島市
千体地蔵堂

岐阜県

岐阜市
岐阜大仏(正法寺) 慈恩寺
美江寺
本巣市
淡墨観音(淡墨桜)
加茂郡富加町
清水寺
揖斐郡揖斐川町
釣月院
養老郡養老町
養老寺
白川町
和泉薬師堂 大寺庚申堂・八剣神社

三重県

四日市市
観音寺(四日市市垂坂)
鈴鹿市
林光寺
三重郡菰野町
五百羅漢(竹成大日堂五百羅漢) 明福寺
多気郡多気町
近長谷寺 普賢寺
度会郡玉城町
田宮寺

福井県

小浜市
国分寺 多田寺
羽賀寺
大飯郡高浜町
中山寺 妙楽寺

滋賀県

長浜市
阿弥陀寺(菅浦) 安念寺(いも観音)
安楽寺(尾山釈迦堂) 安楽寺(長浜市)
円満寺 医王寺
大音千手堂 小谷寺
菅山寺 弘善館 川並地蔵堂院
観音寺(雨森) 木之本地蔵院
黒田観音寺 源昌寺
己高閣・世代閣 向源寺(渡岸寺観音堂)
孤篷庵 赤後寺
石道寺 常楽寺(湖北町)
正妙寺 神照寺(長浜)
神照寺(西浅井) 千手院(川道観音)
全長寺 総持寺
尊住院 大円寺(高月観音堂)
大吉寺 醍醐寺
田中神社 田神山観音寺
竹蓮寺 渡岸寺観音堂
洞壽院 徳円寺
徳勝寺 西野薬師堂
腹帯観音堂 保延寺阿弥陀堂
保延寺観音堂 宝厳寺
無動寺 理覚院
良疇寺 冷水寺
善隆寺(和蔵堂)
米原市
観音寺(伊吹山) 西圓寺
青岸寺 太平観音堂
長久寺 天寧寺
徳源院 長尾護国寺(惣持寺)
蓮華寺
彦根市
圓常寺 大洞弁財天
北野寺 清涼寺
長久寺 本隆寺
龍潭寺
多賀町
高源寺
甲良町
西明寺
豊郷町
千樹寺
東近江市
安楽寺 石塔寺
石馬寺 願成寺
大覚寺 百済寺
梵釈寺
竜王町
龍王寺(雪野寺)
愛荘町
金剛輪寺
安土町
観音正寺
近江八幡市
桑實寺 長命寺
冷泉寺
日野町
金剛定寺
甲賀市
阿弥陀寺 永昌寺
岩坂の十三仏 願隆寺
玉桂寺 千光寺
飯道寺 妙音寺
檪野寺 龍福寺
野洲市
圓光寺 宗泉寺
蓮長寺(比留田観音堂)
草津市
教善寺 西方寺
常善寺 橘堂
栗東市
阿弥陀寺(栗東市) 敬恩寺
金勝寺 金胎寺
正楽寺 新善光寺
東方寺
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常楽寺(湖南三山) 善水寺
長寿寺
大津市
石山寺 岩間寺(正法寺)
浮御堂(満月寺) 圓福院(五百羅漢堂)
延暦寺 西教寺
盛安寺 微妙寺(三井寺別所)
三井寺
高島市
鵜川四十八体石仏郡 大崎寺
覚伝寺 大善寺
来迎寺

奈良県

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